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面白い形を共有するコーナー3 ピリオドの打ち方がはげしい。

こんばんは、関です!

ここ一週間、インフルエンザにより安静にしておりました。
ご迷惑・ご心配おかけしまして、すみませんでした。
症状は軽い方に思えましたが・・・
自分ではわからないものです。

今日からブログ再開しようと思います

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対局を観るときに、あるいみ一番注目が集まるものに「投了の瞬間」があると思います。
終わり方がどんなものかによって、一局全体のイメージが変わってくることがあるでしょう。
ひとりひとりの個性が出るところですし、絶妙の終わり方に出会ったときは、もし敗者の側であったとしても強く印象に残ります。

今日はそんな一場面を

黒:村松竜一八段 白:趙治勲九段
mura1.jpg

どうやら白が優勢のような局面。
白は端の地が多く、右下で黒石がほぼ取られている箇所もあります。
黒は、中央の広いところがどれだけまとまるか・・・が望みですが、いろいろな所から白が入ってきそうで、むずかしそう。
左辺、黒がうまくいかねばなりませんが、キズが多くて大変・・・

mura2.jpg

と思ったら
黒1の「三段バネ」!!
ふつう、良い手になるのは「二段バネ」までがほとんど。
「三段」以上となると、成功するのはレアケース。黒石が取られやすいですからね。
まわりの状況次第では妙手となるかもしれません。
村松先生、やったか!?

mura3.jpg

白の趙先生、白2と「両アタリ」・・・これでどれかの黒石が取られます。
その瞬間、黒が投了。

この場面にはちょっと感動してしまいました。
最も激しい黒1、白2のまま、この一局の時間は終わりました。
観ている私たちには、戦いの熱さが冷めやらぬまま残され、そしてこの一局への無念の思いがそのまま流れ込んでくるようです。

mura4.jpg

黒は、あえてこの後の展開を打ちませんでした。
黒1に白2と取られてしまいますが、黒3という手が今度狙いになる・・・それが「三段バネ」の意味。
しかし白4という強行突破の手があり、陣地にしたかった中央に白が出てきちゃいそう。
おそらく、こうなることが予想されるので黒投了となったのですが
あえてここまで打たず、両アタリの瞬間の投了は美しいと思いました。

村松竜一プロの碁は、序盤中盤終盤、一局通して面白いイメージの手が多く、好きでよく観させてもらっています。

それでは、おやすみなさい。
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風邪治って良かったね